MRワクチンとは

MRワクチンとは麻疹風疹2種混合ワクチンのことで、麻疹(Measles)、風疹(Rubella)のそれぞれ頭文字をとってMRワクチンと名づけられています。MRワクチンを2回接種すると麻疹、風疹のワクチンを2回づつ予防接種したのと同じ事になり、これまで1回では予防効果がやや弱いと指摘されていた点が解消されるとされ、小児医療関係者にとっては待望のワクチンが認可されたと評価されています。

ちなみにこれまでも麻疹と風疹の予防接種を同時に行う事は可能でした。ただし2種類のワクチンを混ぜ合わせる事は厳重に禁止されており、さらに同じ部位に接種する事も禁止されていましたので、もしするとすればそれぞれ単独で右腕と左腕にする必要があります。副作用はそれぞれのワクチンを単独で接種する時に出現するものを足した程度であるとされています。もちろんこの同時接種による方法は一般的ではなく、やむをえない時のみに行われるものです。

またMRワクチン自体は日本が世界で最初に開発したものではなく、欧米を始め世界各国ですでに行われているもので、基本的な技術は確立されているものなのでその点だけは最低限安心されても良いかとは考えています。