発熱中のお風呂は控えてください。アメリカの小児科教科書に「清潔のためお風呂に入れるべきである」との記述があり、それを鵜呑みにして入浴を勧められる医者もいるようですが、「お風呂は控えてください」。
理由その1
お風呂に入り体が温まるという言う行為は一方で体力を消耗するという一面があります。温泉なんかでも体調不良の方の入浴を禁止しているのはそのためです。ただでも発熱で体力を消耗させているところに入浴による加温でさらに体力を消耗させると病気が急速に悪くなる可能性があります。
理由その2
お熱があるときは普段より多量の水分を必要とします。汗をかくのをみても分かってもらえると思います。ところが発熱中は普段なみに飲んでくれたら上々のほうで、通常は普段より減っていることが多いです。そのためからだの水分量は減少傾向となっており、そこで入浴による発汗が加わると一挙に脱水状態になる危険性があります。
お風呂は控えてくださいと言っても、体をぬらしたらダメなわけではなく、タオルで拭いてあげたり、年齢や状態にもよりますが、夏場なら昼間の暑いうちに熱が下がっている時を見計らって手早くシャワーをしてあげるとかはかまいません。して欲しくないのはどっぷり湯船につかるという行為は控えて欲しいということです。