感冒性嘔吐下痢症（感冒性胃腸炎）はとってもよくうつります

ムカムカ、ムカムカしてゲーゲー吐きまくり、お腹が下痢ピーになるこの病気は大変感染しやすい病気です。子供だけではなく大人も当然うつりますし、私も何度かひどい目にあっています。お子様がかかった後、一家全滅になった方も決して少なくありません。

なかなか予防は難しいのですが、感染は口から原因ウイルスが入ることにより起こりますので、予防のポイントはそこにあります。病気のお子様の便や唾液の中に原因ウイルスが潜んでいますので、これを口に入れないようにすればうつりません。

書けば簡単なんですがそれでもよくうつります。もっともポピュラーな原因は吐いたものの処理やおむつ交換のときに気づかないうちに指先にウイルスがつき、それをなめる（本をめくる時やビニール袋を引っぱり出すときなど）とその程度でもうつります。しっかり手洗いをすれば良いのですが、とくにたて続けに吐かれるとつい不注意になるときがあります。

後は食事をあげる時にスプーンを一緒に使ってうつるだとか、子供の残したものを食べたり、飲んだりしてうつることもよくあります。洗面所のコップなども家族で共有されている家も多いでしょうから、そこから一家全滅の火種になることもあります。

まとめるとこの病気のお子様のお世話をしたら必ず手を洗う、指をなめない、食器を共有しない、洗面所のコップにも気をつけるを守ればかなり感染を防げます。なかなか大変ですが、この病気の潜伏期間は１〜２日程度で、また順調に経過すれば１日たてば食欲が回復することが多いので、お子様が回復期に入ってあれこれ食べたい（とくにコッテリしたものを欲しがることが多いです）要求をかなえるために、猛烈な吐き気を耐え忍びながら食事を作るという難行苦行を耐え忍ばなくてはならなくなります。

兄弟姉妹でうつるのは予防は難しいとして、せめて一家の大黒柱のお母さんだけでもうつらないように十分お気をつけください。