診療所のデザインを考える時に最初から何かアートを入れたいという構想がありました。今のものもかなり大きなものですが、当初の構想はさらに雄大で、診療所の内側廊下に面する外壁すべてを描きつくそうというものでした。それに応えるアーティストを探していたところ松井コーヘー氏への紹介をもらいました。
現代アートについてはまったく素人の私ですが彼の作品を見たときなんとも言えないパワーを感じるところがあり、彼に依頼することに決定しました。
どんなパワーかを正確に表現するのは難しいですが、上手な絵を描く人は世の中にたくさんいますが、街角にポツンと絵が置かれていたとき、単なる通行人が目をひかれて足を止めてしまう、そんな力だと思います。
でもまあそんなに難しく考えなくても、見て楽しい、面白いと感じていただければ小児科待合室の絵としては大成功です。完成後に壁画の題名と解説もいただいています。
ただ松井氏を紹介してもらった知人に「20年ぐらいしたら、無茶苦茶値打ちがでないかな?」と聞いたら、「宝くじ並だよん!」との冷静なご返事でした。アートの世界は果てしなく深い・・・。